ゲントのオススメ映画100
人にすすめるものって「その人にとっていいと思うもの」と言うより、「自分が好きなもの」ってだけの場合が多い気がする訳ですが・・・。
順番は特に関係なし。思い出した順。
目次をうまく使ってください。
※全てネタバレあり
- 1. セブンシスターズ(原題: What Happened to Monday)
- 2. ロードオブザリング三部作
- 3. マネーボール
- 4. イブの時間
- 5. X-MEN: フューチャー&パスト(原題: X-Men: Days of Future Past)
- 6. ミスト
- 7. エクスマキナ
- 8. アベンジャーズ/エンドゲーム
- 9. ソウ シリーズ
- 10. なんちゃって家族(原題: We’re the Millers)
- 11. スパイダーマン/ノー・ウェイ・ホーム
- 12. インセプション
- 13. シャッター アイランド
- 14. ジャッジ
- 15. 脳内ポイズンベリー
- 16. ランボー/最後の戦場
- 17. ロボット(原題: Enthiran)
- 18. REC/レック
- 19. オールドボーイ
- 20. タイタニック
- 21. マトリックス 3部作
- 22. オール・ユー・ニード・イズ・キル(原題: Edge of Tomorrow)
- 23. 万引き家族
- 24. GONE GIRL
- 25. 少林サッカー
- 26. Bad Genius
- 27. ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ(原題: The Founder)
- 28. イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密
- 29. グリーンブック
- 30. イエスマン “YES”は人生のパスワード(原題: Yes Man)
- 31. ペイフォワード(原題: Pay it forward)
- 32. 怒り
- 33. トップガン マーヴェリック
セブンシスターズ(原題: What Happened to Monday)
引用: https://cinema.ne.jp/recommend/7-sisters2017102107/
- 人口増加による食料不足に対処すべく、収穫量が増えるよう遺伝子操作された食物が開発されるが、その影響で多生児の出生率が増加。
- 一家族につき子どもは1人までとうルールがある世界。二人目以降は地球回復まで「冷凍睡眠」される。
- でも主人公ら7つ子の姉妹は隠れて生きていた。
その子供達は「月曜」「火曜」「水曜」などと曜日を名前としており、自分の名前の曜日にだけ外出することができた。そのまま大人になり、出来事をシェアして人生を送るように。
そんなある日、出勤した「月曜」が帰宅せず、行方不明に(What Happened to Monday!)
そして軍隊が襲撃してきて、姉妹達の戦いが始まる。
実は月曜は妊娠しており「その子供を守り一人の母として子育てし人生を生きたい」欲望が爆発し、姉妹を国へ売ったのでした。
深みのある作品はいつも正義vs正義だな〜っと思わされる映画。
ロードオブザリング三部作
引用: http://jin115.com/archives/52198872.html
- アカデミー賞11部門を受賞した。これは『ベン・ハー』と『タイタニック』に並ぶ史上最多の受賞。(ノミネートではなく受賞)
- 長すぎる為もあり賛否両論あり、ハリーポッターより万人ウケしていない気がする。
- 予備知識ないと「戦闘シーンすげー!」だけで終わる映画ww。
特に地名や人物名がややこしい。初見じゃアラゴルンとボロミアの見分けがつかない、なんて人もいそう。「アイゼンガルド?オスギリアス?どこそれ?」状態。
ニュージーランド の大自然の中で撮影が行われており、映画の舞台を実際に見ることもできる。
どうせ見るなら劇場未公開シーンが追加された「スペシャル・エクステンデッド・エディション」で観賞しよう。(アホみたいに長いので軽い気持ちで見るもんじゃ無い)
マネーボール
引用: https://blogs.yahoo.co.jp/capsulacl/10372149.html
- 実話を元に作られてる
- 貧乏弱小球団のGM(ゼネラルマネージャー)が主人公。メジャーリーグでどうやって金持ちで強い球団に勝たせるか?を描いた作品
- マネーボール理論とは、統計データ解析を用いたチーム編成とスカウトで従来の「人をみる」ことより数字に注目した戦略
統計学を用いて選手分析を行うピーターとの出会いにより、これまでの球界の常識を覆すようなやり方でチームの再建を試みる物語。他球団からは評価されていない埋もれた戦力を発掘し、低予算でチームを改革しようと試みる。
情を無視したり、経験と直感を頼りにしてきたベテランスカウトから「野球は数字じゃない」と猛反発されたり、そんな人達をどんどんクビにしたり。そんな映画。
余談だが、娘が歌ってた歌がすげー素敵。
イブの時間
引用: http://kudakurage.hatenadiary.com/entry/2018/01/18/203113
- 人型アンドロイドとの暮らしが当たり前になりつつある未来。
- 「ドリ系」と呼ばれるアンドロイドを人間として扱ったり、精神依存する人達が社会問題になっている。
- 喫茶店「イヴの時間」に居る間は、人間とロボットの区別をしない。
作品の世界観がよく作られている。ロボット3大原則やロボット法、反ロボット団体のテレビCMなど、現実的に描かれている。拡張性の高い作品。
主人公のアンドロイド(画像の人)が、行動記録の中に命令した覚えのない行動を発見。親友とGPSを辿ると、行き着いた先が「イブの時間」だった。「人間もロボットも区別しない」ことをルールにしたその店では、誰もが人間らしく振る舞っており見た目では区別がつかない。笑顔で笑いを取ってたような娘が、外の世界では主人から鞄を投げられたりする。
「ロボットは何を感じているのか?」に恐怖と好奇心を抱き、主人公は「イブの時間」へ通いだす。
色々と謎を残して終わるが、最終的な感動は主人公ではなく、その親友が全てをかっさらっていく。
X-MEN: フューチャー&パスト(原題: X-Men: Days of Future Past)
引用: https://movies.yahoo.co.jp/movie/X-MEN:フューチャー&パスト/348170/
- 旧三部作を「無かったこと」にする荒技をやってのけた作品。
- ラストのマグニートー の演説は必見。
- アクション大作というより、社会派ドラマの一面が濃い
いつ「壁抜け」から「時空の壁抜け」に進化した?とかツッコミどころは満載だが、それは毎回の事として無視しよう。
1つの作品として脚本がほんとよくできている。X-MENシリーズのファンだが、これが一番好き。
ミスト
引用: https://filmarks.com/movies/38633
- 人によってはクソ映画
- まさに「衝撃のラスト!」
- 2回見たいとは思わない
怪物はちゃっちいが、恐らくそっちを描きたいのではなく、秩序を失っていく人々を描いた作品。狂信ババアが一番怖いわ。
エクスマキナ
引用: https://blog.goo.ne.jp/ochan_miki/e/b7525635f1e1349e475a3604af918e72
- 主人公は検索エンジン世界最大手のブルーブック社に勤めるプログラマー。社長の別荘へ、チューニングテストの為に招待される。
- 主人公は女性型AIエヴァと会話を重ねるうちに、恋愛に近い感情を抱いていく。
- 定期的に起きる停電時、社長からの監視はなくなる。その時、エヴァは主人公に「社長を信用するな」と告げる。そして「助けて」という言葉を受け、脱走の計画をたてる。
登場人物が少なく、物語に集中しやすい。
AI物の映画は多いが、どんでん返しのどんでん返しで面白い。結果的にテストされていたのは、エヴァではなく主人公。だが、エヴァはさらにその上を行く感じ。
もう一人、この作品には重要な登場人物がいる。家政婦のキョウコだ。彼女も結局はロボットだったが、エヴァとは対極だ。ダンスを踊るは、社長と◯◯◯するは、しまいにはDV主人に恨みを晴らすわ、主人公を見捨てたエヴァとは全く違う人間っぽいAIだ。実験は成功なんだか失敗なんだか、良くわからん結末に。
アベンジャーズ/エンドゲーム
- ストーリー、映像、音楽と、全てにおいて最高
- ギャグとシリアスのバランスがとても良く、違和感を感じない
- MCUファンい以外は、良い意味で完全無視
この作品の何より評価したい点が、サノス死亡→5年後へと場面が映る所だ。
この長すぎず短すぎずの時間が経過したことにより、「リスクを冒してまで過去を取り戻す必要があるのか?」と問われる事となる。この時間経過があったからこそ、ドクター・ストレンジが見た未来を悟った末の「I am Iron man」に、より一層の深みを与える。
初代アベンジャーズがハイライトされるエンディング、カッコ良すぎ!
ソウ シリーズ
- 「謎の男ジグソウが仕掛けた命がけのゲームを通し、参加させられた人々が過去の罪と向き合っていく」物語
- 単なるグロいスプラッター映画ではなく、生命へ対する哲学的なメッセージがある
- Make your choice !
全7作もあるこの作品を、僕がこの映画を初めて見たのは少2の時。漢字ドリルをやりながら見ていたら(全然内容は理解していないw)、終盤に自分で自分を足をノコギリで切断するシーンが始まり、終いには1人取り残されたままドアを閉められ、餓死確定という。。。
グロ耐性があり、ミステリーが好きな人にはおすすめ!絶対あなたは騙される!!!
見るなら全作見ましょう。最後の最後にまさかのアイツが、、、
なんちゃって家族(原題: We’re the Millers)
- しっかり面白い下ネタコメディ
- 役者がみんなハマってる
- ツンデレで社会的弱者の4人が一致団結してパッピーエンド
一言、素晴らしいコメディ映画。男性諸君はすっごく息子を応援したくなるだろうw。
アメリカ・メキシコ間で麻薬の密輸のために、偽装家族を作り家族旅行を装いながら任務を遂行するお話。困難を乗り越えるうちに、4人の間に本当の家族のような絆が芽生えて行く。笑えて心が温まる作品。
スパイダーマン/ノー・ウェイ・ホーム
- 大人の事情を乗り越えた映画史に残る最高の映画(映画である点が最も重要)
- 過去の「負債」を肯定し「遺産」として生まれ変わるのは革命。かつてのスパイダーマン映画を見た人こそ是非見てほしい。
- まさにキャッチコピー通り「全ての運命が集結する」
個人的には間違いなくエンドゲーム以降、最高のMCU映画。ストーリーやアクションも当然面白いのだが、それ以上に「よくここまでのキャストを揃えたな!」といったような、映画特有の魅力がすごい!
Marvelキャラの中でも特に人気が高いスパイダーマンだからこそ、これまで何度もリメイクされてきた。その度に「ソニーが権利を持ってるから〜」とか、色々と大人の事情に振り回されてきた。そういった過去があるからこそ、今作は他の映画ではまず出せない味を持って輝けた。
トビー・マグワイア、アンドリュー・ガーフィールド、トム・ホランドに拍手
インセプション
- 夢の中で繰り広げられる一風変わったアクションとサスペンス
- 用語が多く、ルール設定が複雑なので2回見た方がいい
- 「インセプション」は「情報を植え付ける」と言う意味
果たしてこれは現実なのか? 夢なのか?エンディングの結末は鑑賞者に委ねられる事となる。えーー!って感じだったが、クリストファー・ノーラン監督のこのコメントが全てを解消してくれる。
最も重要なことは、あのシーンでコブがコマを見ていないということだ。
https://rockinon.com/blog/nakamura/43706
あの時彼は、コマではなく子供たちを見つめていた。コブはコマを捨てた、ということなんだ。
常に「夢かもしれない」と言う疑念から、劇中トーテム(コマ)を何度も確認するコブ。最後の最後に、ようやく自分の大切なもをを信じる事が出来たのだ。
シャッター アイランド
- 周到に張り巡らされた伏線
- ネタバレ厳禁(ネタバレしたくてもうまく説明できないかも)
- 2回みた方がよりこの映画の奥深さがわかる
これほど巧妙に伏線を仕掛け、それらをうまいこと回収するところが素晴らしい!その作り込みは半端じゃないところが解説サイトを見ればよくわかるだろう。
役者の演技もハイレベルな上、ラストの大どんでん返しで「そういうことか〜!!!」を味わってほしい。
ジャッジ
- テンポよく進むコメディ?映画
- 励まされるいい映画
- What I’m about to say is very important.
「レストランで使える英会話」みたいな本で覚えた英語を使って、必死に自分の言いたい事を伝えようとするシーンにグッときました。日本の映画もたまには面白いものだ。CMの審査会が舞台となるため、格言がいくつか出てくる。そのうちの1つがこれ。
逆風は振り返れば追い風になる
脳内ポイズンベリー
- 「誰を好きか?」よりも「誰と一緒にいる自分が好きか?」
- 脳内会議が面白い
- 不安定な年下イケメンか、同年代の安定した冴えない男か
邦画でありがちな「クソみたいな学園恋愛もの」に比べると、断然面白かった。ドタバタコメディでもあるが、シリアスな内容があったりと、少し大人向けな印象。(まぁ主人公が30歳だし)
ただの恋愛映画でなく、「言葉にすることの大切さ」や「幸せとは何か」を感じさせてくれる映画でした。
ランボー/最後の戦場
- 監督としてのスタローンが輝いている1作
- 「リアル」を追求した本物の戦場を描いた映画
- ミャンマーの軍事政権がキリスト教を信仰する少数民族のカレン族を凌虐し、土地や天然資源を略奪していた「実際の内戦」を映画で描いており、ノンフィクションに近いフィクション映画。
舞台となるミャンマーで起こった(当時は「起こっていた」)事実を元に作られており、ストーリー性と人体破壊の描写がめっちゃリアル。「人って打たれたらこうなるよね」を完全に再現しており、手足が吹き飛んだり肉片が飛散したり、娯楽アクション映画とは全く一線を画する。
個人的に一番の見所が、偽善者代表とも思えるボランティア団体(NGO)のリーダー。彼の信仰は「武器は争いしか生まない、相手が誰であろうと人の命を奪うことは絶対に許されない」と言うもの。
命の恩人であるランボーに「殺すなんて何様のつもりだ!!!」と言ったり、「殺さなきゃ殺されてたぞ!!」みたいなやり取りがある。
が、戦場に巻き込まれた彼は、最終的に殺人を犯してしまう。。。
ロボット(原題: Enthiran)
- 色々な要素が盛り込まれがちな「インド映画」の入門にいかがでしょうか?
- 本気で作ったB級バカ映画が好きな人はきっと面白いと思うが、合う合わないが激しそう
- ワケわからんが面白い(なんでパッケージ画像がこれ?ww)
インド映画を見た事ない人は、困惑の連続だろう。僕もいくつかインド映画を見た事あるが、「急にダンスとミュージカル、ぶっ飛んだ展開、やたらと長い、英語とヒンディー語?が入り混じってる」これらはインド映画そのものの特色である。
個人的には、この映画のぶっ飛んだ発想が好きだ。ヒロインの血を吸った蚊を探し出して「蚊に」謝罪させるシーンとか、スピーカーの音を上げ過ぎて爆発するシーンとか、ラストの戦闘シーンとかw。誰かと一緒にツッコミを入れながら見るのが楽しい作品。
REC/レック
- スペイン発のホラーPOV(一人称視点)映画のパイオニア
- 感染者に襲われる恐怖と封鎖される絶望感のコンボが最恐クラス
- 個人的にはPOV映画の中でも最高峰で、臨場感と没頭感が凄く、77分と言う短さも緊張感がダレない絶妙な時間
かなり怖い映画です。
これ以降、たくさん続編とリメイク版と似たようなPOVホラー映画が制作されるが、ほとんど残念な結果に笑。また、REC3以降はもはやPOVでは無く、普通のB級ゾンビ映画に成り下がった。。
オールドボーイ
- ある日、突然誘拐され監禁された男の復讐ストーリー
- なぜ自分は監禁され、なぜ15年経って突然解放されたのか?
- ラストが近づくにつれて回収される衝撃の伏線
まずこの作品は、先の読めないストーリー展開だけでなく、主人公の狂気の如き演技力が素晴らしい。特にラストの衝撃が大きすぎて取り乱す演技は、鳥肌が立つほど。
重苦しくて残酷な内容だが、所々にユーモアがちりばめられているのにも感心した。
ネタバレしたいけど、長くなりすぎるから気になる人は検索してみてね。
タイタニック
- 実際に起こったタイタニック号沈没事故を基に、貧しい青年と上流階級の娘の情熱的な恋と、悲劇的な結末を描いている
- ただの恋愛映画ではなく、沈没していく船での人々の混乱と恐怖もリアルに描かれており、パニック映画としても面白い
- 監督ジェームズ・キャメロンが徹底的に細部にまでこだわり、小道具から衣装、そしてほぼ実物大のタイタニック号の外観セットまで作り、とんでもない製作費を掛けてまで撮影した
ローズが救命ボートから飛び降りてジャックと最後までいることを決意するシーン、少し泣いた。「ローズ馬鹿だなぁ」と思うかもしれないが、若い頃に燃えるような恋をした人ならその行動もわからなくもないだろう。
マトリックス 3部作
- 今まで送ってきた人生は仮想世界だったと、主人公は次第に気づかされる
- 本当の現実世界ではAIとの戦いによって崩壊していた
- ロボットは人間をエネルギー源とするため、一生仮想世界を夢見させていた
その衝撃的な世界観と作り込まれた設定も当然凄いが、それ以外の「ネタ要素」もバカウケした理由の1つだろう。
本作で登場した「ネオのエビ反り弾丸避けの場面」は一大ブームとなり、後に様々なパロディを生み出したり、大量の弾丸を静止させたり、速すぎて分身するパンチを繰り出したり、1週回って笑えるようなシーンが多数あるのがマトリックス!その上に難解で哲学的なストーリーがある。
オール・ユー・ニード・イズ・キル(原題: Edge of Tomorrow)
- 日本のラノベが原作
- 謎の侵略者“ギタイ”の攻撃によって、人類は滅亡寸前にまで追い込まれた世界
- 戦闘経験ゼロの主人公がタイムループ能力を得て、死にゲー(覚えゲー)で経験値を向上させ、人類を救うために闘う
ゲームバランスの狂った死にゲーを無限コンティニューでゴリ押し攻略していく感じで、前半はテンポ良くギャグの如く死んでループを繰り返す。後半はあるアクシデントによりループ出来なくなり、超シリアスなライフ1の状態で今までに無いルートから最終決戦へ挑む。
万引き家族
- 「え?これで終わり?」と言うのが観賞後に真っ先に出てくる感想
- 映画内で語られる人間関係の設定や説明が少なく、詳しくストーリーを理解できない人が大半だと思う
- 「産みの親」の元で生きることが必ずしも子供にとっての幸せとは限らない
もしTVニュースなら、
「事実婚の男女二人が長期にわたって三人の子供を誘拐、子供に窃盗を要求。」
「三人の子供は無事保護され、そのうち一人は両親のもとに帰されました。」
みたいな内容で、視聴者は子供が無事で良かったなぁと思っていた内容。
ラストの警察の尋問に対して「産んだら親なの?」と答えるシーンがり、家族というのは血の繋がりよりも「家」族、というくらいだから、一つ屋根の下に暮らしていくうちに出来ていく関係性では?と思わされる。とはいえ犯罪は犯罪。
GONE GIRL
- 失業して職探しもせず家でゲームしてるモラハラ DV 不倫夫に対して妻が企てた復讐劇、ではなく・・・
- 結婚とは夫婦が役割を演じきることだ
- 夫婦やカップルで見ると良くも悪くも楽しめそうですw
最初の方は「夫がクズ」みたいなイメージを持つが、物語が進むにつれて次第に妻のサイコパス感がジワジワと明かされてくるのが最高。最終的には夫に感情移入して「かわいそう」って思う人も少なからずいそう。。。
結婚の本質は「役割を演じること」というテーマを、極端にぶっ飛んだ表現で表したような映画
「夫婦とは、互いに”役割”を演じることで良好な関係性を保つことができるのだ」
by デヴィッド・フィンチャー監督
少林サッカー
- 香港から世界へ羽ばたいた超絶ぶっ飛んだサッカー映画
- CGのチープさなども含めて一周回って逆に笑える
- メインテーマのBGMが最高
序盤はとんでもコメディ映画かと思ったが、徐々に「中華版イナズマイ◯ブン」みたいに激アツの展開になっていく。シリアルな最終決戦でも最後はキーパーが竜巻で素っ裸になったり、熱い展開の中にしっかり笑える場面を抑えてて素晴らしい少林サッカー映画。
倫理的に良くなかったり、笑えない暴力シーンもあったりするだろうが、中国(香港)映画ではよくある事。日本とは「笑」のツボや感覚が違うのだろう。
Bad Genius
- 家は貧しいが天才的な頭脳を持つ少女が、特待奨学生として進学校に入学
- 家は裕福だが成績が悪い人達から「お金をもらう代わりに」カンニングさせてあげる
- 大規模なカンニング事件へと発展し、高校生版『オーシャンズ11』みたいになる
まずなんと言っても、これ「タイの映画」なんですよ。東南アジアの映画すら多分初めてみる人も多いのでは?タイの超格差社会を描いています。
また、「完全フィクション」というわけでもなく、韓国や中国で実際に相次いでいたカンニングビジネスが元ネタっぽいです。
ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ(原題: The Founder)
- さえない営業マン、レイクロックはマクドナルドを創業した兄弟と出会う
- レイの提案でフランチャイズ化したマクドナルドが急拡大するまでの物語
- とにかくハンバーガーが美味しそう
誰もが知ってるあのマクドナルドがどのように始まったのか?を描く、実話を元にした作品。
徹底的に無駄を削った画期的なシステムを考案したマクドナルド兄弟と、事業拡大を目指すレイとの衝突と決別までのストーリーが、実話だと言うのだから尚更面白い。
イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密
- ナチス・ドイツによる難攻不落の暗号器“エニグマ” vs 英国の天才数学者
- 孤独な天才の苦難な日々
- 多大な功績を残してきたが、時代に恵まれず、不遇な最後を迎えてしまう。
メインのお話は第2次世界大戦中のエニグマ解読ですが、“コンピュータの父”とも呼ばれている数学者、アラン・チューリングの自伝的な映画でもある。彼は当時まだ認識されていなかったアスペルガー症候群であり、当時の英国では犯罪とされる同性愛者。
「国家機密」ということで偉大な功績は世に知られることはない上、同性愛者の罪で逮捕されてしまうなど、「時代に殺された偉人」の生涯を後世に伝えられる作品。
グリーンブック
- 無学なイタリア系と、品性豊かなエリートピアニストであるアフリカ系が、ツアーのためアメリカ南部を旅するお話
- 「グリーンブック」とは、1966年まで出版されてた黒人の利用可能な施設を記した旅行ガイドブックのこと
- どこにも属せない男の孤独を描いた作品
1960年代初期の実話を元にした作品。
ただの人種差別反対系の映画ではなく、音楽と共に楽しめる映画。またトニー役を演じたヴィゴは役作りのためにイタリア語訛りの英語を習得したり、10キロ以上太ったり、役者の魅力も凄い。
イエスマン “YES”は人生のパスワード(原題: Yes Man)
- 離婚して孤独で引きこもりでつまらない人生
- あらゆる誘いに「No」と答えていた銀行員が、「Yes」と答え続ける事で人生が大きく変わるお話
- 主演ジム・キャリーの顔芸が半端ない
『イエスと言い続ける=幸せになれる』ことを伝える作品ではなく『本心からイエスと言えることだけイエスということが幸せ』を伝える作品。
なんだから日常がつまらない、そう感じる人はとりあえずYesと言ってみよう。知らない人ばかりのイベントにも行ってみよう。僕も実践したことがある。人生面白くなる確率が上がるから。
ペイフォワード(原題: Pay it forward)
- 担任の先生はクラスのみんなにある課題を出す。それは「もし自分の手で世界を変えたいと思ったら、何をする?」というもの
- 主人公が考えたのは「恩を受けたらそれを返す(ペイ・バック)のではなく、全く別の3人に恩を渡す(ペイ・フォワード)」
- ただ恩を渡すだけではなく、新車を渡したり、自分を虐待した母親を許したり「本来ならなかなか出来ないような事で」渡すのが肝心
全く違う場所で登場する記者が「恩渡し」のルートをたどって行き、主人公に行き着く流れがワクワクする。
終盤に主人公が唐突な不幸に見舞われ、その衝撃さから賛否が分かれるだろう。個人的には好きだ。なぜなら善意は必ずしも良い結果に結びつくとは限らないからだ(溺れている人を助けようとして自分も溺れて死んでしまったり)
怒り
- 日本映画の本気
- 「疑っているのは信じたいからだろ?」
- 犯人は誰か?よりも、人を信じる難しさを考えよう
ある夏の暑い日、夫婦殺人事件が起こった。現場には「怒」の血文字が残されていた。
犯人は顔を整形し、全国に逃亡を続ける。事件から一年後、千葉と東京と沖縄に、素性の知れない三人の男が現れた。その三人を中心とする人間関係が平行して進むお話。
日本映画界のオールスター出演と言っても過言ではないほど、キャストが豪華!そして顔ぶれだけじゃなくその演技力も全員半端じゃない。最後の妻夫木さんの泣き崩れる演技は、もう泣きます。
トップガン マーヴェリック
- CGではないリアルな迫力
- コロナパンデミックが落ち着く頃まで上映を延期し続けたほど、映画館での体感を大事にした作品
- オープニングのDanger Zoneからエンディングまで、見たい人が何を求めているか?にしっかり答えてくれる
何十年も経ってからの続編って大体つまらなくなってしまうものじゃないすか。でも今作は時代の波に乗りつつ、前作からいい感じに昇華されてるんですよね。おじさん扱いされるトムクルーズも何かカッコいい。
役者がマジで半年近く訓練積んで戦闘機を操縦し、息遣いとエンジン音、Gに耐えるマジで苦しそうな顔が、映画館で手に汗握るリアリティを生み出していた。
全てがCGで表現される日がいずれは来る。だが今日ではない。